先週から「皇后の品格」を見始めました。韓国では2019年に放送された作品で、主演はチャン・ナラ・相手役がチェ・ジュニョクです。予告動画では、パっと見「ラブコメ」要素が大かなと思いましたが、「復讐」もかなりアリって感じだったので、見てみたのですよ。このドラマは韓国あるある盛りだくさんで、「有り得ない」と思わせるシーンや、「そこまでやるかね」という、なかなかの馬鹿らしさが、面白いです。リアルな韓国では存在しない、王室をドラマの舞台にしているのも良いですね。それにしても、本当に「そんなバカな」という演出が、いかにも韓国。お金持ちの奥様は恐ろし過ぎますぜ。感想はまた後日ということで。U-NEXTとNetflixのどちらとも配信してますが、私はU-NEXTで見ております。
今見ているドラマの話ではないのですが、先日、ワタクシ的に賞賛に値する記事をネットで見つけ、「そうそう、そうなんだよ」と、ひとりスマホを握りしめ、感動しておりました。昨年の3月に公開された記事なので古いですが、まさに、私の韓ドラに対する考えを代弁してくれているようで、「ですよね~?」と、思わず指をさしたくらい。
記事の内容は、渥美志保さんて方の著書『大人もハマる韓国ドラマ 推しの50本』から、一部を抜粋したもので、私も未だに感動の余韻があとを引いて止まらない、「ミセン」についてでした。あのドラマが、どれだけ良い作品かという話はもちろんですが、それよりも、この方の韓国ドラマに対する思いに、「おっしゃる通りでございます」と、ひれ伏したのですよ。
この渥美さんのお話によりますと、韓国ドラマが『冬ソナ』のような作品ばかりだと思っている人たちは、そこからアップデートしないまま『愛の不時着』が上書きされ(この表現がユニーク)、「やっぱり韓国ドラマ=恋愛もの」ってことになるだろうと。そして、そんなことを言っていたら、全世界のサラリーマン号泣の(座布団10枚決定)『未生 ミセン』を見逃してしまいますよ、「もったいない」と、警鐘を鳴らしていらっしゃるのですよ。
ホントにホントに、声を大にして「な どぅー」と心で叫んだわけですよ。いや、「冬ソナ」ファンを否定するわけではございません。世界中の多くのドラマファンを魅了した「冬ソナ」も「ヨン様」も、すごいことだと思っているのです。しかし、「韓国ドラマが好きです」と言うと、前述のような皆さまは、「ああ、あんたもかい」というような目で見ますし、「ミセン」の他、ここ数年で大ヒットした「賢い医師生活」や「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」など(私の好きな作品ばかりあげましたが、他にもいっぱいあります)も、すべて「冬ソナ」から続いている同じブームだと思っているような印象を受けるのです。
まあ、確かに、「韓国ドラマブーム」と言ってしまえば、同じくくりですね。でも、渥美さんの仰る通り、韓国ドラマは、冬ソナのような恋愛ものばかりだと思ってバカにしていたら、確実に良い作品を見逃してしまいます。それに、私個人としては、「愛の不時着」にしても、恋愛ものではありますが、「冬ソナ」とはまったく違うカテゴリーのドラマに見えちゃいますねえ(すみません、切り取り視聴で、ちゃんと最後まで見てないのですが)。
会社員のバイブル「ミセン」は名作ですが、ついこの間まで見ていた「ペーパー・ハウス・コリア」や、ソン・ジュンギの「ヴィンチェンツォ」など、ダイハードのブルース・ウイルス様も目が点になるような、スペクタクル満載の作品にも、名作は数知れずですよね。「韓ドラ=恋愛もの」一派のみなさんに、ぜひ見てもらいたいですね。日本のドラマをいっぱい見るけど、韓ドラはほとんど見ていないなんて人は、まさに、渥美さんの言葉を借りれば、「もったいない」ですもん。余計なお世話と言わず、騙されたと思って、試しに1回だけ…。
今回のワタクシの韓ドラNowは、ネットで見つけた渥美さんの韓ドラ論に大変感銘を受けまして、ちょっとそれにも触れさせていただきました。そうそう、「台風の新婦」は、スカパー KBSWorldで絶賛視聴中、だんだん面白くなってきましたよ。今のところ、台風の前の静けさで、これから、ビュンビュン吹き荒れると見ております。