韓国という国は、どんな場面においても金持ちが幅を利かせております。財閥のやることや言うことは、非常識だろうがなんだろうが、スルっとまかり通ります。とにかく、お金と権力がモノを言う国なのでありました。まあ、それはあくまでもドラマの中でのお話となりますが、リアルな世界でも、パク・クネ元大統領の汚職スキャンダルや、ナッツ姫事件の時などは、「やっぱリか」と、妙に納得したものです。さて今日は、韓国ドラマに出てくるお金持ちの家がテーマです。興味を持ってくださる方はお付き合いください。
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この記事の内容
韓ドラに垣間見る お金持ちのお家事情
韓国ドラマの中でも、1回の放送時間が30分くらいで、放送回数がかなり多めになるドラマ(100回以上とか)に特に多いと思うのですが、大事なお客様をお招きするシーンや、一家団欒で優雅にフルーツなんぞを食しているシーン…他にも、豪華なソファに埋まるように座り、みんなで楽し気に会話するシチュエーションは数多くありますけれども、韓ドラのセレブな応接セット、なんと配置がほぼほぼ同じです。
検証 応接セットの配置 ほぼ同じ説
例えばこんなだったり
伝説の魔女(2014年)
シンファグループ一族の家
そしてこんなだったり
危険な約束(2020年)
ウンドンの嫁ぎ先の家のリビング ※ちょっとわかりにくいですかね…
ほら、ここもそうだし
赤い靴(2021年)
リビングでなく、会長室かなんかでした。しかし、貼ってみました。
ここもそうだし
優雅な母娘(2019年)
ク・ヘジュンの家
ここもそうでした
秘密の男(2020年)
DLグループ一族の家
そう、どこまでもこんなんですわ
神との約束(2018年)
※ちなみに…
一般庶民のお家の場合も、こうでした^^; (赤い靴のジェンマの実家でございます)
探せばまだまだあります。財閥が登場するドラマは、豪邸での一家団欒や、お客様をお招きしているシーンが、かなりの頻度で出てきます。このように、ソファとテーブルの配置や、後ろに見える階段の位置まで、どこのお金持ちも同じセンスときております。現実的な話で言うと、視聴者の目線で考えた場合、このアングルで撮るのがいちばん見やすいですからですよね。わかっちゃいますけどね。
そこにあるのは小洒落た階段
韓国の方の配信しているyoutube動画で知ったのですが、韓国の庶民のお家は、殆ど平屋だとか。2階建てはお金持ちの家に多いそうです。日本は2階建ての家が多いので、その方は初めて日本に来た時、「日本人てお金持ちが多いんだ」と勘違いしたらしいです。そう言われてみれば、ドラマを見てると、庶民のお家には、あまり階段って無いですよね。その代わり、お金持ちの家には必ずあります、小洒落た階段が!しかしながら、日本の一般的な2階建ての家の殆どは、こういうセレブなやつとは異なりますけどね(笑)
韓ドラに垣間見る お金持ちの家の外観
韓国ドラマでは、何度となく、お金持ちの家の外観が映し出されます。堂々たる門構えやだだっ広いお庭、お天気の良い日は家政婦さんがお茶を運んでくるテラスなど、「見て!うちってお金持ち!」とばかり、良く出てきますよね。少し昔だと、韓国ドラマに出てくるお金持ちの家は、3パターンくらいしか無かったのではないかと(そんなこたないだろうが…)思ってしまうくらい、同じお家が使いまわし(!)されてませんでしたか。
検証 韓ドラの豪邸 レンガが醸し出す金持ちオーラ
ここ数年の韓国ドラマに出てくるお金持ちのお家は、それはそれはお洒落でセンスも良くて、誰もが憧れてしまうスタイリッシュな佇まいとなっております。でもやはり「金持ちの家」と言えば、レンガ造り(フルレンガもあれば一部レンガもありますが)が思い浮かびませんか。あのレンガのお家に漂う重厚感は、いかにも「金持ちだが?」というメッセージを発しているではありませぬか。
天国の階段(2003年)他 複数ドラマで使用
赤と黒(2010年)他 複数ドラマで使用こちらも赤と黒で使用された豪邸の正面。門のところですね。
製パン王キムタック(2010年)
頑張れクムスン(2005年) 他複数ドラマで使用
伝説の魔女(2014年)
…とまあ、あげていけばキリがありませんが、どの家も重々しいレンガが「俺たち金持ち一家です」って言っています(そうは言っていない)。ちなみに、韓国のドラマには、貧しい家庭も良く登場しますが、あの方たちのお家もレンガが多いですよね?韓国ってレンガの街並みが特徴的で、とても可愛いお家がたくさん出てくるので、それはそれで、今度また記事にしてみたいと思っております。
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韓ドラに垣間見る お金持ち一家の家政婦さん
韓国ドラマのお金持ちの家には必要不可欠の家政婦さん。お家の人たちから「アジュンマ!」と呼ばれ、「ご飯!」と言われれば作り、「掃除!」と言われれば掃除機をかけ、「風呂!」と言われれば沸かすのです。それは朝だろうが深夜だろうが、いつどんな時に命令されようと文句は言いません。一家にひとりのこともあれば、何十人いるんだ?ってくらい出てくることもあり、女性のみだったり男性(さすがに男性は家政婦とは言わないが)もいたり、韓国ドラマに登場する家政婦(執事)の皆様は、バラエティに富んでおります。
検証 家政婦さん タイプ別ラインナップ
ルビーの指輪(2013年)
お婆様と仲良く談話し、奥様にも気軽に声をかける、家族密着型家政婦。
二人の女の部屋(2013年)
令嬢の恋人の母親だが、それを隠して働かなければならない、訳あり型家政婦
ミス・モンテクリスト(2021年)
長く仕えるあまり、大奥様とは目だけで会話ができてしまうシックスセンス型家政婦
復讐のカルテット(2017年)
大奥様に従順な家政婦を装いながら、財閥の乗っ取りを企てていた、超極悪人型家政婦
華麗なる誘惑(2015年)
夫の死の真相究明と復讐のため、財閥一家に潜入した、まさに運命のいたずら型家政婦
赤と黒(2010年)
財閥一家の黒歴史をすべて知りつつ、誰にも漏らさず、会長の極悪妻に仕えてきた、ウルトラハード忠誠心型家政婦
このように、脇役ではありますが、家政婦というキャラクターはとっても多彩。ドラマのストーリー展開にも大きな役割を果たしているのでありました。エプロン姿の「アジュンマ」と、スーツ姿の「執事」がいて、使用人がたくさんいるお家では、その人たちの働きっぷりを監視する「あたしゃボスよ」みたいな人もいらっしゃいます。中には、一家のお食事中、何か用があればすぐに動けるよう、テーブルの脇にずっと立っている人も。
お金持ち一家は、時代に合わない完全同居
韓国ドラマの財閥一家というと、お誕生日席に君臨する父・そして母、長男と長男の妻、そしてその子供たち…と、三世代くらいの家族が一緒に暮らしているのは当たり前。更に、次男だの次女だの何だのって、兄妹家族がみな一緒の家に暮らしているのも珍しくありません。そういう大家族が、朝も昼も夜も顔を突き合わせてお食事する姿が、財閥のごくごく日常的な風景として描かれているのでした。「本家の嫁は」とか「長男とは」とか、そんな言葉が飛び交う、もし私が一員だったなら、ストレスで早死にしそうな世界なのでした。
まとめ
韓国ドラマのお金持ちネタは、あげていくとまだまだたくさんありますので、また別のテーマに絞ってお伝えしたいと思っております。韓国という国の経済は、大きく財閥に依存していると言われてきて、たぶんいろんな意味で、彼らは優遇されてきたんでしょうね。それがドラマの中にも反映し、厚顔無恥な財閥キャラクターが出来上がるということかと思うのですが、警察関係のお偉方まで意のままに動かす「何でもアリ」の精神と、自分たちに都合の悪いことは、お金と権力でキレイさっぱりもみ消すという、ベーシックな財閥あるある。ドラマの中だからこそ、それが面白みのひとつとも言えます。ええ、ええ、ドラマの中だからこそ…。